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STIレバーの分解

STIレバー(ST-1055)のオーバーホールを行いました。

 

こちらは105グレードの8速STIレバーです。8速時代の初代STIレバーは構造がシンプルだったため意外と壊れにくく、約30年前のものでもまだ現役で稼働していたりもします。

 

ところが古くなってくると変速操作ができなくなることがよくあります。原因の多くは内部グリスが固まってラチェット構造の爪の動きを妨げてしまうためです。

この場合は分解・洗浄・再グリスアップでだいたい直ります。

 

10速時代以降のSTIレバーは内部構造がもう少し複雑で繊細になります。内部のラチェットの爪やスプリングが折れてしまうと修理はできなくなります。

 

余談ですが、よく壊れるSTIレバーは、ST-5600(10速)の左レバー(ダブル・トリプル兼用タイプ)がダントツでした。続いて、ST-7900(10速)の初期モデルも不具合が多かったです。現役で稼働している7900DURA-ACEは結構少ないのではないでしょうか。
STIではないですが、初代SRAM REDのWタップレバーはレバー折れが多かったような記憶があります。

 

ロードバイクのパーツの中でSTIレバーは比較的高額でもありますので、長く使えるように適切な手入れをするようにしましょう。