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スポークテンション

スポークテンションメーターを新調しました。

 

多くの自転車店ではほとんど使わない工具かもしれませんが、当店では手組ホイールの組み立てやスポーク修理の依頼が結構多いのでそれなりに出番があります。

 

重要な物かといえば、実はそうでもありません。あったらあったで良いが、無くても大して問題ないみたいな。

例えば、ネジの締め付けの加減を計測する「トルクレンチ」なんかも、無くても自転車は組めます(使うべきところでは使いますけどね)。プロの料理人が調味料を大さじ小さじでいちいち計らないのと同じかもしれません。いい加減なのではなく、「何度もやっていれば手が覚える」みたいなことです。

 

スポークテンションも、使うリムやスポークによっても、使う人の用途や体重などでも求められる数値は異なります。また、スポークテンションの数値ありきでホイールを組むことはほとんどありません。あるとすれば、同じリム・ハブ・スポークの組み合わせで同等のホイール(クローン)を組む場合や、完組ホイールをバラして組み直す時なんかでしょうか。

なので主な使い道は、ホイールを組む時というよりかは、組み終えたホイールのデータ収集だったり、検品時にテンションのバラつきを確認するためなどです。

 

この「HOZAN C-738」は最近新たに発売された商品ですが、なかなか使いやすいです。エアロスポークやアルミスポークにも対応している点が高ポイント。

数値もデジタルなので正確に読み取りやすいですし、校正用のツールも付属するので精度も心配なさそうですね。