冬場の寒い時期は室内でローラートレーニングをメインとされている方も多いと思います。最近では「ZWIFTの方が外で走るより楽しい」という方もいるくらいです。
そこでたまに聞かれるのですが、「ローラー台ってフレームを痛めますか」というご質問。
3本ローラーを除く固定タイプのローラー台は少なからずともフレームやフロントフォークに負担がかかるのは確かです。フレームメーカーによっては固定ローラーで使用すると保証対象外になることもあります。
一般的なタイヤドライブ式のローラー台は、後輪が固定されているので踏み込んだときにBB~リアステーの横方向のしなりが制限されてエンド付近にねじれる力が集中します。これが直接破損の原因となることは稀ですが、カーボンの積層が内部剥離したりしてフレームの寿命を早める可能性があります。特に激しくダンシングしたり、もがいたりすると負担が大きくなります。
フロントフォーク固定型やダイレクトドライブ型は、固定された部分が負荷に応じて可動する設計になっている場合が多いのでフレームへの負担は少なくなります。しかしそれでも実走時は異なる負荷がかかっているのは確かです。
一方、3本ローラーはほぼ実走に近い状態なのでフレームに無理な力はかかりません。ただし、3本ローラーの場合は固定ローラーと違って転倒のリスクもあるので注意が必要です。
より本格的にローラートレーニングに取り組むのであれば、ローラー用のスペアバイクを用意することをお勧めします。
あとこれはカーボンフレームに限らずですが、「汗」が自転車を傷めます。ローラートレーニングだと風が少ないのでただでさえ汗をかきやすく、頭や顔の汗がハンドル・ヘッド付近に垂れます。その汗が原因でステム周りのボルト類やヘッドベアリングを錆びさせ、その錆びによって膨張した金属部品が間接的にフレームを傷める可能性もあります。
ローラートレーニングをやっている方のヘッドベアリングの寿命は、通常使用よりも驚くほど短いです。なので、タオルを敷くなど汗が自転車にかからないようにすることと、トレーニング後に洗車・注油こまめにすると良いです。
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