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前回の続き

つまらないお話にお付き合いいただきありがとうございます。

 

<前回のお話>

 

自転車店(一般車メインの大型店)で3年くらいアルバイトをしました。エリアマネージャーの方に「正社員にならないか」とお誘いを何度か受けましたが、同じ店舗で働く社員や店長の(ブラックな)境遇を見ていたのでお断りしていました。主に一般自転車ばかりだったのも不満に感じるようになり転職を決意。

 

サイスポの広告で見つけたロードバイクを扱うプロショップに応募し、正社員として採用されます。フリーター生活と決別するつもりでいたので、入社する前からこの仕事をとにかく長く続けようと思っていました。ここでようやく本格的にロードバイクに触れることになります。

それなりに知名度のある大きな店だったわりには従業員が少なかったので、一人当たりの仕事量は多かったです。おかげで経験値を積むことができました。なんだかんだで15年ほど勤めました。

 

入社して10年以上経過した頃から、「このまま一生続ける仕事なのか」という疑問というか不安を感じはじめます。雇われ社員のままで一生を終えるということがイメージできませんでし、業界的にも景気は右肩下がりでした。

 

ぼんやりと独立するつもりでいながら現実的な準備はあまりできていませんでした。ひょんなきっかけで販売士とか診断士の資格試験の勉強を始めるようになって経営に対する興味が強くなり、見切り発進に近い形で、割と短期間で開業をするに至りました。

 

日本の開業率は欧米各国にくらべて低く(日本5%程度、欧米10%前後)、ハードルが高いと思われているように感じます。高度成長時代は「年功序列・終身雇用」の考えで、大企業に入社できれば「定年まで安泰」と言われていましたが、今後は通用しなくなってくるでしょう。以前よりも転職や副業をする方は増えていますが、開業率はあまり増えていません。

 

転職を考えている方にとっても、起業が選択肢のひとつになればいいと思います。失敗したらまた就職すればいいんだし。もちろん職種によっては個人で動くよりも大きな組織のなかでやった方が効率がいい場合も多いので、そういった意味ではまだまだハードルは存在します。ただチャンスは多いと思います。低資本でもアイディアされあれば大きな成功だってつかめると思います。

 

自分は開業してまだ成功も失敗も言えるほど経過していませんが、これから開業をお考えの方や、開業したけどあまりうまくいっていない方のサポートをしていきたいと思っています。「おい、自転車店はどうするんだ」と言われそうですが、あくまで自転車店を本業としてやっていくつもりです。ライフワークとして。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。